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木炭のボード建材

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先日の北総研の研究発表から。
地場の材料で面白い建築材料に利用できないか、という
いかにも北総研らしい研究だったのが、こうした取り組みでしょうか。
共同研究対象は北海道下川町とのもの。
下川町って、リプランでもその動きを伝えていますが、
地場の木材を有効利用することに熱心な取り組みを行っています。
今回研究発表されていたのは、豊富にあるカラマツを使って
それを炭化させて木炭にして、しかも一般的に使いやすいボード状に加工し、
内装建材に利用して貰おうというもの。
そのための基礎的な研究を北総研と組んでやっているのですね。
木炭なので、最近話題になっている室内のVOCなどを吸着する性能が期待できます。
炭化の度合いのコントロールで
構造強度などの性能を犠牲にすることなく
建材として利用できないか、というものでした。
基本的な研究課題として
1 既往の製造方法による木炭ボード
2 準不燃性能の付与
3 強度の向上。配合
4 比重の低減・配合決定・コスト検討・工程の確立
5 表層処理
6 施工方法・使用部位の検討
7 各種物性の再評価
などのポイントが上げられていました。
逆に言えば、こうしたポイントがクリアされれば、
建材としての幅広い利用が考えられるようになるでしょう。
よく見えにくいかと思いますが、
写真では天井の仕上げ材として利用されていて、
黒い素材のデザイン性は、なかなかに渋くていい雰囲気がある。
なんといっても木炭なので、家庭内でのにおいを吸着してくれる性能が面白そう。
古い日本家屋の知恵で、床下に木炭を入れている事例があります。
吸湿性やにおいの吸着性に着目した知恵ですが、
そういう考えの現代版、しかも建材として利用しやすいように工夫されていれば、
利用するには面白い素材といえるかも知れませんね。
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