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北海道R住宅の現在

きのうは東京からのお客様と同行で
北海道の住宅、主にリフォームの方の見学でした。
リフォームというと、わたし自身も制度設計に関わった「北海道R住宅」。
国の長期優良住宅事業で、2年間にわたって補助も受けられたシステムですが、
補助がなくなって、大きなアピール機会は消えてしまった。
しかし制度として作ってきたなかで、とくに銀行が
リフォーム工事だけれど新築とまったく同一の条件で運用していることで
その後も、新しい住宅の需要層の掘り起こしに成功してきている。
補助金はなくなったけれど、
こうした銀行融資が効果を発揮して継続的な事業存続につながっている。
そんな様子を東京の方に見学していただいた次第。
制度設計を進めながら、いろいろなテーマに取り組んだのですが、
新築住宅のおおむね7掛けや8掛けの予算で
しっかりとした住宅性能が担保される仕組みを目標にしてきた。
すでに成熟した街並み景観が保全された土地にたつ中古住宅を
廃棄させるのではなく、活かしてフルリフォームする。
こういう理念でなおかつかかるコストが抑えられている。
そういった新しい住宅供給のあり方を追求したものが北海道R住宅なのです。
そういう事例のなかから、
きのうは1500万円・1700万円・2150万円という
掛けたリフォーム工事金額がそれぞれ違って、
デザイングレードの違う3つの住宅を見学することが出来ました。
さらに制度設計の事務局役をやっていた方もご紹介して
全体としてシステムとして機能している様子をご覧いただいたのです。

まぁわたしとしては、
こういう新たな住宅供給のシステムを全国的に波及させたいと
考えているのですが、実際問題としては北海道という
行政サイドを含めた地域全体の力というものが大きい。
東京から来られたみなさんは、そのシステムが実際に機能していることに
驚かれていましたが、実現させる想像力は持ちにくい。
しかし、とりあえず、実際に体験していただいたことで、
今後の展開に期待し、盛り上げていく努力を続けていきたいと思う次第です。

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