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突然の災難

今週は、週半ばに北海道の住宅団体による東北視察に同行。
その団体(アース21)には、北上の工務店さんも加入しているので
住宅視察を兼ねて、時折東北でも会合を持っているのです。
そういうことなんですが、岩手県大槌町に震災復興支援の寄付として
軽トラックを北海道で購入して、寄贈したりしておりました。
そんな経緯があって、仲介していただける方もいて、
今回町長さんがわざわざ時間を取ってくれまして、
被災地の状況視察・表敬訪問が実現しました。
その訪問はたいへん有意義なお話を伺えまして、
それはまた、別の機会に書きたいと思っていますが、
本日はちょっと違うテーマであります。

この視察ツアーでは、北海道からの参加メンバーは借り上げたレンタカーで
各地を移動するということになりました。
バスの借り上げまでは人数が揃わなかったのです。
で、東北での合流メンバーとクルマを何台か連ねた一団で移動していました。
この大槌町役場駐車場に無事駐車して、
面会にメンバー全員で参加していたとき、
わたしは、記録の動画撮影や写真撮影をしていましたので気付かなかったのですが、
どうも後ろの方ではやや、騒がしくはあったのです。
で、町長さんとの面会終了したころ、
途中で抜けていたメンバーがやってきて、
「どうも、クルマにぶつけられちゃったようなんです」
「え〜、駐車していて激突された?なにそれ〜!」
「それがですね・・・」
どうも、老婦人の方が運転操作を間違って、
アクセルとブレーキの操作を誤ったのでしょうが、
駐車場内に駐車させようとして車庫入れの時に、激突させて、そこから動転して
多重事故に発展していったようなんです。
で、花巻空港から借りてきていたレンタカーは運転不能の事態に。
その後の視察日程もあったので、レンタカーを借りていたメンバーは
その場で全員と別れて、事故処理やレンタカー屋さんと対応することになりました。
しかし、不幸は重なってくるもの。
駐車中に事故に遭ったわけで、先方の車所有者の保険会社からは
さっそくに当方の無過失、先方の全責任、という
至極まっとうな判断と対応があったのですが、一方レンタカー屋さんからは
事故発生の場合の「免責保証」部分の支払を迫られたのです。
「え、駐車中で、しかも先方保険会社は100%当方に過失なしと言っているのですよ」
と話してもラチが開かない対応だったのだとか。
旅先で駐車中にクルマをぶつけられて運転不能になり、
行動する脚もなくなった上に、行動予定は事故対応ですべてキャンセルせざるを得ず、
しかもなお、借りていたレンタカー屋さんからお金の支払いを請求される。
その上、脚はそのレンタカー屋さんから新たにクルマを新規に借り上げて
・・・ということはまた別にお金を支払わされて、
帰りの時間も迫ってくる中で、仕方なく手持ちのお金を全部使わされて、
ようやくほうほうの体で大槌町を離れて、
青森までレンタカーでたどり着き、そこでレンタカーを返却する
「乗り捨て料金」まで掛かって、なんとか会社のある函館にまで帰還したとのこと。
かくいうわたしとは青森のホテルで偶然遭遇しまして、
こういったことの顛末を、涙ながらに(笑)、語ってくれたのです。
まぁ、不幸な話はいろいろありますが、
気の毒を画に描いたようなお話で、まことに驚くばかりでした。

たぶん、かかった費用のすべては事故の相手の保険会社から補填はあるものと思いますが
書かれている契約書どおりだろうと想像できるレンタカー屋さんの対応ぶりは
ちょっと、あまりにもひどすぎるように思われてなりません。
不幸にあった人をさらに不幸にさせていくようにしか受け取れませんね。
顧客に対して、まるで行為に瑕疵があるように想定した対応だと思います。
旅先で、事故対応などをしていたら、その旅の楽しみはすべて消えてしまう。
それなのに時間貸しの計算は、結果として
そうした事故対応時間も含めて容赦なく支払わせる。
本来はレンタル中にこうした事故で利用不能になった場合には、
利用不可能になった時点でレンタル時間計上を停止すべきではないのか。
そのうえ、顧客に脚がないことをいいことに、
帰るための新たなレンタル契約を結ばせる。
行動の自由が奪われている顧客に対して、ものすごい利益主義での対応と思える。
おかげで手持ち現金はすべて「巻き上げられた」ようになって、
ようやくにして、自分のホームグラウンドに帰ってこられたと言うこと。
帰ってから、落ち着いてこの経緯の処理に向かうでしょうが、
保険会社と、冷酷レンタカー屋とのトライアングル交渉をしなければならない。
そういった時間損失の費用も計上するべきだと思いますが、
レンタカー屋の対応には、ちょっと義憤が募って参ります。

まぁそれにしても、人身はからんでいないことが
なによりの不幸中の幸いだったと思います。
しかし、その後の経過が気になります。
もし続報が聞けたら、もう一回報告するかも知れません。
そこでもひどい対応だったら、レンタカー屋さんの会社名、公表すべきかなぁ・・・。

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