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木製窓のメンテナンス

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わが家の窓は、すべて木製3重ガラス入りサッシを採用しています。
いまから、17年前ですが、
木製窓というのはとても珍しくて、慣れていない工務店さんだったので
扱い方を彼ら自身が知らず、初めて使ったときにさっそく壊しそうだったほど。
国産のサッシはほとんどが引き違いのタイプですから、
回転窓という、木製窓の標準仕様自体がわからなかったんですね。
当時はスウェーデンからの輸入だったので、新築現場に運び込まれた
大型梱包を見ただけでも感激したものでした。
大型の窓もあって、一番大きいのでは全面ですから天地で220cm、左右300cm近く。
それにガラスが3枚入っていて、しかも北欧パイン材の木枠。
がっしりしてたいへん重く、大人4〜5人がかりで、2階まで設置していました。
というような記憶がありますが、
アルミやプラスチックといった工業生産品とは違って、木という
生物原料による加工品なので、
とくに金物との連結部分など、重量との兼ね合いもあってメンテナンスが必要。
また、防水塗膜は塗装で行うのですが、
日射などの条件にもよりますが、定期的な塗り重ねが必要。
まぁ、わが家の場合、これまでに1〜2度、塗り重ねをしました。
一度は増築の時点で、ほかの造作工事と合わせて。
もう一回は、部分的に行ったので、自分で塗料を買ってきて塗りました。
やるとけっこう面白い。息子にも手伝わせた記憶があります。
きのう、1カ所、金物の取っ手が回らなくなったので、
看てもらった様子です。
どうも内部にしまいこまれたプラスチック部品に不具合があったようで、
それをメンテして、無事、使えるようになりました。
そのほかにも、不具合が出ている窓があるのですが
これは窓が悪いというよりは、建築工事の方の問題。
雨じまいの問題でして、抜本的に解決するには大がかりな工事が必要。
なので、いまは、様子を見ながら、使っています。
性能がよくて、しかもいろいろな色を塗装できる楽しみもあり、しかも、
ピクチャーウィンドとしては、太い枠が美しい木で額縁される、という木製窓ですが、
こういうメンテナンスが不可欠なので、
メーカーさんとしても、簡単に販路を広げられない部分があるようです。
また、建てて売ったら、なるべく手間のかかるお客との接触を避けたいメーカー住宅では
あまり採用したくない、というのが本音かも知れません。
でも、やはり、いいものです。
この自然な風合いには、愛着を感じさせるものがありますね。

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