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北大にて歴史シンポ参加

一般向けのセミナーではなかったのですが、
ある情報をキャッチして、
「新しいアイヌ史の構築」第2回シンポジウム
「古代エミシの形成・展開とその実態」というのに参加してきました。
集まっていたのは、30人程度のようで
しかも、どう見ても歴史や考古学の研究者のみなさんばかりという印象。

わたしは、住宅建築の関係の学会とか
その研究者のみなさんというのは親しい関係ですが、
こういう歴史・考古関係のみなさんというのは、ほとんどはじめて。
いやぁ、すごいもので、わたしの知りたかった分野の
いまの日本中でも最先端に近い知見に触れられたと思います。
というか、エイリアンとして
勝手に専門家のみなさんの白熱の論議を聴講していたということですね。
時間は、途中昼食休憩1時間をはさんで、
朝10時から夕方6時過ぎまでという長時間勝負。
自分の学生時代にもこれくらいの情熱があれば、
きっと人生は大きく変わっていたに違いない、と思われます(笑)。
まったく知らない人ばかりで、集まったみなさんたち同士も
普段から知り合いという方は少なかったようで、
そういう意味では、エイリアン参加でもそれほど
自分のまわりの空気だけが極端に薄いとも思われませんでした。

専門家のみなさん同士の研究会なので
最初から最後まで、息もつげない興味深いお話しばかりなんですが、
やはりそこは、さすがに2回ほど、
つい気が遠くなって、数分、深い眠りに落ちましたが、
立ち直りも早く、「しまった、聞き逃した」というのは1箇所のみ。
合計7時間の聴講でしたが、ほぼ満度に聞くことが出来ました。
発表された先生の方は合計で6名。
入りたい大学での授業でもこれだけ集中して
好きな興味分野の情報を得られるというのはまことに稀有。
それが無料で受けられましたので、身に余る幸せであります。

で、肝心の内容ですが、
あまりにも深く、また幅広い分野にまつわる研究なので、
なかなかポイントを絞るのは難しい。
大きくは、文献史学にならざるを得ない「歴史研究」と、
発掘とか、モノの調査分析を基本にする「考古学」とのスタンスの違いが
大きく感じられました。
それはそれで、当然のことなのですが、
そのすれすれの領域では、かなり実態に近い事実の発掘が可能なのではないか
そんな思いを抱くことが出来ました。
たぶんこういう交流研究というのは国の補助金を受けて行われているようで
そういう部分では、「学際」的な研究に注目が集まっている
現状を表しているのでしょう。
知の進化、という意味ではたいへん有意義ですね。
全体として、ふだんの住宅建築関係の先生たちとの接触経験が想起されて
「あぁ、同じような様子なんだなぁ」と思い至る部分が多かった。
ここで得られた知見について
さらにもう少し、深めて行きたいなぁと思っております。
それにしても、勉強って、本当に面白い。
まじめにやっておけばよかったなぁと・・・、まぁ今更遅いですが(笑)。
でも、人間、死ぬまで勉強ですね! 楽しい!

<写真は北大Welcomeプラザ>

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