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【2020夏・コロナ禍での息苦しい人間関係】

お盆休暇もきょうまで。みなさんいかがお過ごしでしょうか?
写真は先日報道された、東京から「帰省」者に対する青森市内の
近隣住民からと思われる「投げ込み」の殴り書きメッセージ。
2020年夏の息苦しさを端的に表すものとして、こころに焼き付いた。
このような心ないコトバを投げつけられたことに深く同情すると同時に
しかしこういうことに配慮もせねばならない息苦しい現実も感じる。
逆に匿名とは言えここまで他人に、その心理を想像せずに投げることにも驚く。
いまわたしたちすべては、こういう心理環境に「追い詰められている」。
この両方の気分が重なって、気分が重く沈殿してしまう。

昨日もある温泉施設で入浴中、浴槽のなかでわたしを挟んだおふたりが
わたしの方向に向かって大声で喚き合うように話し込まれていた。
ツバキが飛んでくるような笑い声を交わし合って、間のわたしはいごこちが悪い。
その位置にはわたしが先にいて、おふたりは後で位置を占められた。
その後で、お互いに顔見知りと気付いての話し込み。
普段であれば気さくな会話として、他者であるわたしは聞き流しているシーン。
しかしやはり、3密というコロナ対策マナーからは困った事態。
やむなくこちら側で、場所を移動せざるを得なかった。
ただ、まるで非難と受け取られないよう「さりげなさ」も装うように気も遣う。
なんとも言えない、誰も悪くないこういう気まずさが本当にイヤだ。
お互い他者に無用の迷惑を掛けないよう、いまは気をつけるべきではある。
しかし一方こうした普通のコミュニケーションが失われることにも残念感は募る。
ごく普通の自然な人間会話に罪などあろうハズがない。

こういった「関係性」が永続する可能性もありえる。・・・
というような絶望感もだんだん現実的になって来たと言えるのだろうか?
しかしいま毎日のように「感染者数」が発表されている割には
「重症患者数」は伸びていないともされている。
公知にもとづいた「常識」的行為規範がまだ形成されていない段階では
まるでオオカミ少年のように不安だけを社会にまき散らすことを
だれにも制止させることはできない。
写真の他者への非難のコトバの書き手も、こういった感情にかられての行為でしょう。
心配なのは、こういう行為が常態化すること。
このような人間不信連鎖からは、社会に悪影響が出るのではないか。
2020年夏の息苦しさを忘れられるときが来ることを強く祈念したい。

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