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【堤防決壊広域被災、宮城大崎市・進まない復旧】

昨日、いつもお米を直接購入させていただいている
宮城県大崎市鹿島台の農家の方から緊急のSOSがメールなどで来た。
「今回の台風19号での当地での吉田川決壊により浸水した水が引かず
避難所生活をされている方が150名近くおります。
みなさん決壊を予測できず、着の身着のままの避難だったので
今に至っても、着替えもなく過ごしております。
日々寒さが増してきております・・・。あつかましいお願いですが、
古着でよいので防寒着・防寒下着などを送っていただけないでしょうか?」
という切実極まりないお申し出。
こういうふうに直接頼まれたのは初めての経験でもありました。
たしかに急に堤防が決壊して氾濫して家が浸水すれば、
対応する用意を事前にしておけるという人は少ない。
命を守ることはできたとしても衣類が全滅する事態までは想定できない。
季節的に寒さに向かっていくのに、当然防寒着は心許ないだろう。
こういった事態なのに今回はあまりにも広域同時多発的なので
地元自治体の事実把握・対応すらきちんとされていないようです。
この地域は広域行政合併で「大崎市」に統合されたのですが、
浸水家屋の数自体も行政側での把握が遅れてしまっていたようです。
ご存知の通り、台風による決壊は12-13日ですが
地元テレビ局TBC(東北放送)16日報道ニュースでは
「大崎市は14日現在6軒の浸水被害と発表してきましたが、
実際にはそれを大きく上回る200軒以上に上っています。」
ということだそうです。以下、報道の抜粋。
「濁流で台所の冷蔵庫を押し倒された赤間浩子さん(53)。
被災後15日に初めて住まいの様子を見て愕然とした様子。
片づけの見通しが全く立たず、り災証明発効のために必要な
被害の様子を写真に収めるのが精一杯だと話します。
吉田川の堤防決壊では大郷町で水が引いている一方、大崎市鹿島台では
浸水したまま。土地が低く大郷町側から水が流れ込み
水位は引くどころか上がった場所もあったといいます。
15日になり、ようやくポンプ車による本格的な排水作業が始まりました。
約30年前に大崎市鹿島台を襲った豪雨で1週間、水は引きませんでした。
住民は落胆と憤りの顔色を見せています。」(抜粋終わり)

ということで、とりあえず冬用衣類の古着を昨日送らせていただいた。
発災直後カンパなどは送っていたのですが、家屋復旧に忙しい中で
いちいち連絡してはそれへの対応も迷惑だろうと考えてしまいます。
都合7つの段ボールで物資を送付したのですが、今回はこうした送料も
まったく全額自費負担のようです。ふつう支援物資の場合、
配送料には減免処置が取られるのではと勝手に想像していたのですが、
まったくありませんでした。
どうも今回の被災地支援の行政対応は後手後手のように思われます。
っていうか、情報の把握自体もきちんとされていないのは、
どうにも疑問が膨らんできてしまいます。
それにしても、12-13日の堤防決壊からすでに8日経過なのに、
写真のような状況だと言うことに驚かされます。・・・

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