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【人が映らない駅写真が撮れる 「地域材タモ壁」の旭川】


写真は2011年、オープンしたての頃に撮影していたJR旭川駅舎の内部。
平成29年度の統計では1日乗降客数が10,558人とのこと。
ちなみに北海道内のベスト15駅は以下で、旭川は全体の15位。
順位駅名乗降客数(人/日)
1位札幌19万5304人
2位新千歳空港3万2242人
3位手稲3万1178人
4位新札幌2万8534人
5位琴似2万3354人
6位桑園2万0590人
7位小樽1万8112人
8位千歳1万7498人
9位白石1万6154人
10位北広島1万5154人
11位大麻1万4470人
12位恵庭1万4460人
13位野幌1万3256人
14位星置1万2552人
15位旭川1万0558人
<「国土数値情報(駅別乗降客数データ)」(国土交通省国土政策局・平成29年度)>

単純に乗降客数だけが交通路線の重要度を表すものではないけれど、
経営として考えれば、そういう要素でしか収入サイズを想定できない。
人口規模の大きな地域ではその内部で相互に移動することが多くなる。
それに対して、地方では「わざわざ」しか移動しない。
まぁ通常はほとんどクルマでの移動が主体になってしまうのは仕方がない。
たぶん、駅舎の大きさとしては札幌とも遜色がないほどですが、
人の移動のための施設・駅舎内を撮影しているのに人が映り込まないことが可能。
首都圏で言えばボリューム的にはターミナル駅に相当するのに
乗降客数では前橋(10,682人)くらいに相当するようです。
しかし、日本最北の基幹的交通ネットワーク拠点という意味合いは大きい。
ちなみに新幹線のある秋田とか、山形もちょっと多いくらいなので、
人口条件的には、健闘している感じでしょうか。
将来的には新幹線の開通も視野に入れて構想された駅舎。
そういうことなので、駅のデザインという面では素晴らしい。
積雪荷重を支え巨大な「開口」を持ちながら、なお「暖かく迎える」
といったデザイン意図を強く感じさせてくれている。
鉄骨フレームの幾何形状が巨大な屋根を支えているプラットホームは
一昨日写真でご紹介しましたが、本日は動線各所で
「木の街」旭川にふさわしい木質デザインの駅舎内部の様子。
1枚目の写真は1階の改札から上のプラットホームに上がるための
広いエントランス空間ですが、壁面一杯にタモの木が貼られている。
こんな指標があるかどうか知りませんが、
一人あたりの内装「感受」面積は、まことに広大ですね(笑)。まさに目に贅沢。

毎日、巨大利用者数の駅でゴミゴミ感を味わっているみなさんには
たまにこういう広大無辺感をぜひ味わっていただければと思っております。
まさに「でっかいどう・北海道」そのものかと。

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