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【山形エコハウス 築9年の景観】


きのうは東北芸術工科大学に竹内昌義先生を訪問。
都合2時間近く、いろいろな打合せ、情報交換をさせていただきました。
先生は建築デザインのみかん組の首都圏、全国での活動の傍ら、
山形に根付いたカタチで、地域の建築に深く関わってきている。
また、岩手のオガールタウンの構想から最終的な展開まで
深く関与されて、成功を収められてきています。
一方で、そういったプロデュースやデザインに関わりながら、
同時に「断熱男」として自ら命名するほどに
高断熱高気密運動にも積極的にアプローチされてきている。
・・・ということで、東北でのReplan出版についても
キーマンとも言える存在と考えております。

で、帰りがけに近隣に建っている「山形エコハウス」を見学。
この環境省主催の企画からすでに9年の月日が経過している。
東北ではこの山形と、福島県飯館村の2箇所で建設された。
残念ながら福島県飯館村の方は原子力事故の影響で見学が叶わない時間があった。
リアルタイムで関わってきたことがらも、やがて歴史になっていくと痛感。
そういうなかで、この山形のエコハウスは初めて入ってみた次第。
竹内さんや、同輩の三浦秀一先生らが中心になって
このエコハウスプロジェクトは推進された。
外壁の木質仕上げはその時間なりに飴色に変化して
いい時間経過を見せてくれています。
現在は地域に根ざしたNPO組織が運営委託を受けているようで、
わたしどものような飛び入り見学者にも説明していただけました。
やはり設備関係では時間経過を感じさせられるものも。
太陽光発電装置については、その当時積極的に展開していた
日本メーカーはすでに撤退されているそうで、
有為転変のスピード感にも驚かされます。
敷地が傾斜地に立地しているので、その傾斜を活かして
地下室に機械設備関係は集中させている。
多湿な日本の気候ではなにかと懸念される地下室ですが、
こちらでは室内に仕切りのドアなどももうけない開放型なので、
劣化の様子はまったく感じられませんでした。
シンプルに造形され、断熱厚みも重厚に確保された建物は
美しいフォルムを見せてくれていました。

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