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住宅建築への歴史民俗的アプローチ

だんだん、歳を取ってきて
興味の基本分野って、自ずと定まってくるモノですね。
この間の講演で、参加者の方から、
わたしの、自分なりの興味に沿ったプレゼンテーマ設定について
表題のような特定をいただきました。
先日の会合は、建築でも技術的な内容の集まりだったのですが、
そういう出席者の方から、
まぁ、正確に自分の興味分野についての指摘があったのですね。
建築というのは、わたしは専門的には門外漢で、
学校も法学部の卒業ですし、
まったく知らない世界に仕事で踏み込んできたワケです。
まぁ、「よくそういうことを始めたなぁ」と
驚かれることもあるワケなんですが、
専門ではないことから、「建ててもらう立場、生活する立場」
から住宅を見て、ユーザーに繋いでいく
そういうふうに考えて仕事してきたので、
自ずと、人間くさい部分と住宅の関わりというものに
大きな興味分野が広がってきたという次第ですね。

そういうことなんで、
人間の暮らしてきた軌跡、
そういうなかで人間はどんな夢を見て生きてきたか、
そんなことのほうに激しく興味が湧くのです。
古代から、歴史的な住まいや建築を巡り歩いていると、
きっと、どの時代にもひとときとして
安逸な生き方が出来る時代などはなく、
みんな生きにくい世を生きてきたのだろうなぁと
そういう想像力が沸き上がってきます。
わたしは北海道に生まれたので、
少なくとも、この土地は文字に表記された歴史経緯は
おおむね150年程度の記録しかない。
しかし、人が暮らして生きてきたという痕跡は
ずっと長く3000年以上はさかのぼることが出来る。
そういう人の暮らしの連続性を
ちょうど、
「住宅取材」をするように跡づけてみたい、
そんな思いが強くなってくるのです。
いろいろなピースが揃ってきて、
大きな流れは、なんとなく見えてきているけれど、
歴史時間をさかのぼるというのは、
気の遠くなるようなことでもあります。
でもまぁ、そういう視点と興味を持てたということには
大いに感謝している次第です。
知る、ということにこだわっていきたいなぁと思います。

北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
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