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終の棲家

タイトルのように書いて「ついのすみか」と読むんですが、
こういう言葉を使い慣れていない頃は、
どうも体感できない言葉だなぁと思っておりました。
というのは、こういう言葉が出てくるというのは、
ものすごくお金持ちの人しか考えられず、
一生の間に何度も家を新築して、住み替えて、
その果てに、終の棲家に至る、という言葉のイメージがある。
こういう言葉が一般的になってきたと言うこと自体、
日本の現実、多くの国民がそういうシーンに向かいつつあるのだと言うことを
端的に表しているのかも知れません。
考えてみれば、現代の日本人くらい
住宅ということを身近に考えざるを得ない人類は珍しいでしょうね。
たぶん、有史以来というくらいのことではないかと思う。
人類は、用を足すという機能性だけで住居を得てきたのが
おおかたの実態であって、
さぁ、あなたはどんな家に住みたいですか、
っていわれても、想像力の範囲はそう大きくはないのがホント。

なんですが、やはり高度経済成長を担い、
退職年齢を迎えて、多くの場合には故郷を離れて都会で就職し、
仕事の場所とそう遠くない地域に住宅を建ててきたひとが
いよいよ、「終の棲家」を定め、どういう生き方をすべきか、
選択を迫られるようになってきた。
写真の家も、旭川近郊の家ですが、
自然環境豊かな場所に、移住してきた方のようです。
シンプルな暮らし方にして、
日々平穏な暮らしの場として、こうした環境を選んだのでしょうね。
羨ましい限りです。
でも、暮らし方というのは、本当に難しい。
まぁ、なにを大切にしていくか、というのが
一番、基本的な事柄なんでしょうね。
しかし、それでも家族との関係性がどうなるのか、
っていうような基本因子も存在はするものと思います。
考え続けていかなければならないポイントです。

北のくらしデザインセンター
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