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【米朝会談以降、日本外交に世界が注目】


先日12日は工務店グループ・アース21の会合日程をこなしながら、
ご多分に洩れず、iPhoneで米朝会談のニュースに見入っていました。
北東アジアの情勢は日本にもダイレクトに関係する最重要テーマ。
どのような展開になっていくのか、固唾をのまざるを得ませんでした。
ということで、本日は住宅ネタではなく国際政治の話題で失礼します。
で、会談情報が発出されて以降、丸2日が経過していますが、
発表された内容がいわゆる「玉虫色」表現に終始しているので
世界的にもどう受け止めるべきなのか、迷っている状況のような気がします。
たぶん、ヨーロッパの国々にとっては、遠い北東アジアの安保問題は
総論として北朝鮮の無軌道な核開発に対して反対する
という程度の認識なのだろうと思います。
アメリカにしても自国への大陸間弾道ミサイルの到達可能性が高まれば
自国の安全保障上の大きな脅威ではあっても、
現状からの進展がなく、最低限の安保が確保されれば
トランプとしては、取引をしても構わないというスタンスだったのでしょう。
その意味ではアメリカとしては、金正恩をナゾの人物のままにせず、
交渉相手として認知を与えることで、話し合いレールに乗せること自体が
安保上の大きな前進と考えたのでしょう。
金正恩という人物にとって、こういう国際舞台に登場して
「約束する」という国際政治の役割を果たすということは、
相当に大きな国内政治的な「賭け」でもあろうと思います。
まさか、自分が国際的に公開された場で握手を交わした相手に対して
約束したことを果たさない、無視するという国内政治にだけ顔を向けた
独裁国家指導者としてだけあり続けることはできない。
現に北朝鮮内部でもこの会談の情報が公開されているとされる。
世界のふつうの情報が流れ込むことになって、あの国の体制が
そのことに耐えられるモノかどうか、注視に値すると思っています。
むしろこのことの方が、中期的には北東アジアの不安定要因になり得る。

米朝会談は、そこで多くのことが解決するのではと
なかば以上、そのように想像していた国際世論とはどうも違う、
息の長い局面のスタートということになってきた。
結果、どうやら次の国際的テーマは、日朝関係に移ってきそうですね。
好むと好まざるとに関わらず、そうならざるを得ない。
このように米朝関係が玉虫色決着になった以上、
次はより具体的な国際関係としての日朝関係に注目が集まらざるを得ない。
アナロジーとしては、ニクソン訪中から始まった新しい国際関係が
次に日中関係にテーマが移り、田中角栄が国交回復した当時の状況が
想起されるような方向へとなってきたと感じられます。
北朝鮮とどう向き合うべきか、日本としてどのように対応すべきか、
日本にとって本格的な「外交」が試される事態の始まりといえる。
ただ明治以来の日本の路線、欧米世界との協同の方向性は
今日の安倍政権も「日米同盟」路線として基本戦略は確定している。
こういった事態の中で、日本自身の国益をどう確保していくか、
外交的政治センスが、これからの日本の指導者には不可欠な資質になる。
国内だけに目線をあわせた国内政治家では決定的に国益を損なう。
現にトランプは「お金は日本が負担する」と話し合いの中で提示したとされる。
アメリカにとって米朝関係は基本は安保問題だけれど、
日本にとっては近接の隣国として息の長い経済問題がそこに関わってくる。
このことは日中国交正常化後の中国の経済発展、
日本の貿易立国としての路線発展が同様にアナロジーされる。
すでに北朝鮮の鉱物資源についての情報も一部で出てきている。
どうも日本の「外交力」について、注目が高まらざるを得ない状況ですね。
もちろん日本人の基本的人権に関わる拉致問題解決は大前提。

写真はここ数日の報道などからの「日本外交」の写真です。
サミットでの菅直人(下)と安倍晋三の写真です。

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