本文へジャンプ

【がんばれ、地元情報で大雪とたたかう福井新聞】

37年ぶりの豪雪に見舞われている福井県。
ふだんの年では考えられないほどの積雪深に市民生活がマヒ状態という。
福井市で16日現在77cm、平年比513%だという。
同じく札幌市は63cmで平年比83%。平年比がハンパない。
国道8号での道路渋滞で動かなくなった車列の映像は生々しかったのですが、
また、今週も大雪が予想されているという。
北海道は毎年のように積雪が、たとえば札幌では6mを越すし、
ニセコ地区では軽く8mを超えているようですが、
こちらでは常態なので「備え」があり生活インフラが脅かされることはない。
そういう雪国として、北陸の暮らしのたたかいにエールを送りたい。
しかし平年比5倍を超すという事態は想像を超えるでしょうね。
そんななかで、インターネットからの情報で
地域新聞社・福井新聞社の地域情報発信のニュースにふれた。
「全国ニュースと地元紙、この記録的大雪を
どのような視点でとらえて伝えたのか」という視角からの情報。
<以下、やや長文ですがYahooニュースからの要旨抜粋>

〜2月5日朝、同3日から降り始めた雪は福井市にどんどん積もり始めた。

 
地元の福井新聞社は、雪に慣れている福井県民は積もり方を見ながら
早めに行動すると予測。午前10時15分には福井新聞ONLINEで今後の大雪に
警戒を呼びかける気象情報を掲載。 「これはただごとではない」

 
その後も目に見えて増えていく積雪に、同社編集局はそう感じた。
午後からは公共交通運休や積雪などのデジタル情報発信を随時続けた。
翌6日、福井市内では1日に50センチを超える激しい降雪となり、
除雪が追いつかなくなった。この日午前から国道8号で動けない車が出てきた。
午後からは立ち往生した車列の様子が全国的に報じられ始め、
福井市の積雪は五六豪雪以来37年ぶりに130センチを超えた。
そういうなかで、福井新聞デジタル版では
2012年本格的にデジタル有料サービスをスタートしてから初めて、
同日から紙面イメージ無料公開に踏み切った(16日現在継続中)。
「雪捨て場やごみ収集の情報は、地元の人しか読まないでしょう」と
スタッフはいう。メールやSNSによる要望の多かった渋滞交通情報の発信を、
できる限りに応じようと判断した。
自分たちも「同じ大雪の中で生活する県民」という視点と、
五六豪雪当時にはなかったSNSの活用が生活密着の情報発信につながった。〜

まことに地域密着での機敏な対応に打たれます。
さらにその姿勢を強く感じさせられたのは、全国情報がいっせいに
国道8号の渋滞について「ほぼ渋滞解消」と報道した時点で
地元県民向けには不適切とスタッフが判断したこと。
〜われわれまでが『ほぼ解消』と報じたならば、地元県民は
『解消した』『間もなく解消』と解釈し、国道8号へ向かうかもしれない。
その結果でどのような悪影響が起きるか、と考えたのだという。
「顔が見える地元新聞社の責任。

当事者にとってのニュースを伝えるのは
地元紙だけだと感じた。一層県民視点で報じたい」
福井新聞の大雪報道はまだ続いている。〜

伝える内容は違うけれど、メディアとしての情報発信の本質の部分で
深く感じさせられるものがありました。
こういう暮らしへの想像力をしっかり持ち続けていきたい。

コメントを投稿

「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」

You must be logged in to post a comment.