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中国との付き合い方

最近の日本国内の報道の調子というのは
どうにも解せない部分がありますね。
夕刊フジに至っては、日本崩壊、とかと
デカデカと一面トップ記事を書き飛ばしている。
まぁ、反民主党というように明確に党派性を宣言しているという意味では
すっきりとしていて、いいかもしれないのですが、
どうも、尋常ではないように感じています。
経済規模で中国に抜かれた、というような基調的雰囲気が
民主党政権に対する忌避感とあいまって、
一定に存在するのは、無理からぬ所とは思いますが、
さりとて、そういう問題がそこまで大きな問題とも思えない。
中国はなんといっても13億からの人口を有する巨大国家、
っていうよりも、EUに近いような連邦的国家であって、
ヨーロッパ世界での、イギリスと大陸との関係くらいが
わたしたち日本人が持つべき東アジア世界認識だと思うのです。
歴史的に、日本はこの東アジア世界の中で
中国との関係がもっとも重要な国際関係であるという
枠組みと基本構図の中で生き抜いてきたのですね。
で、今日、中国がその本来の世界の中での歴史的位置に
復活しつつある、という認識こそ必要なんだと思います。
小泉政権のように、それを無視して、対米従属一辺倒で
むしろ、中国封じ込め的な対応を取るのではなく、
東アジア世界の中で、朝鮮・韓国を含めた世界観の再構築を
今後の「国家戦略」として、確立しなければならないのでしょう。

これまでの世界の枠組みは大きく変化してきているのに
その基本構図にこだわり、守旧的価値観に閉塞していてはいけない。
経済環境でも、こういう変化に即して対応をしていかなければならない。
きのう、最近中国を訪れて
すっかり「人脈開拓」をしている友人から連絡を受けました。
わたしたち、日本のメディアでは
中国国内での「北海道ブーム」を知らないか、
きわめて鈍感にしか認識していませんが、
昨年来の中国国内での大ヒット映画で、北海道が撮影地になって
それで、金持ち層では自家用ジェット機で
道東の観光地を電撃ツアーで訪れる、というような様子だそうです。
かれら中国の活発な消費活動の傾向分析や、
それへの対応という意味で、北海道の動きは
大変、じれったい思いを抱く、ということ。
結局、中国にとっても
万博での日本館人気を見ればわかるけれど、
国家による反日本的教育とは別に、日本というものへの
つよい興味は存在しているし、その根底に
同じ漢字文化を共有している近隣社会として
根の深い共通性を持っているという認識は必ずあるのですね。
単純に観光という分野でも、かれらの欲求に対して
応えていくということだけでも、
今後、大きなマーケットは存在するということでしょう。
心していかなければならない、大きな変化だと感じています。
<写真は甲府市内>

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