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【魅力あふれる海への眺望と暮らす】

ことしは北海道、週末毎に雨というあいにくの天候で
なかなか土日、遠出も条件が整いませんね。
きのうは北海道の噴火湾沿い、伊達の須藤ホームさんの住宅見学へ。

須藤ホームさんは、新住協・鎌田紀彦代表理事の室蘭工大での研究を
その初めの頃からバックアップし現場で実験住宅に取り組んできた会社。
地元の公共工事などが主体のゼネコン企業ですが、
住宅に取り組んできた新住協のコアメンバーです。
伊達は噴火湾に面して、室蘭からは高速インターではとなりのまち。
温暖な気候に恵まれ、本州地域からの移住者も多い土地柄。
そういう意味では、デザイン志向に於いて本州的なセンスも感じられる家づくり。
近年は、ニセコ地区の海外需要にも対応していて、
その性能面の確かさと、デザイン面の秀逸さで地域一番店的存在。
いまは札幌にも支店展開して個性的な家づくりでファンを拡大しています。
この家は注文住宅として建てられたのですが、1年間ほどは
モデルハウス的に公開されている住宅です。
そういうことなので、外観以外の写真については非公開。
立地環境は、伊達市内の海岸線道路に面していて、
やや段丘状の敷地です。ということなので、1階からも海への眺望はありますが、
しかし、低灌木による景観遮蔽や道路のクルマの通行などを考えて
2階居間プランを採用することで最高の立地環境をより際だたせています。
耐震等級2をクリアして、屋根には太陽光発電も搭載する住宅。
Q値的には0.9、Ua値では0.28程度の性能を確保しています。
この「性能値」、要するに断熱材の厚みでの「性能値」が広く一般的に
本州以南地域でも認識が高まっていますが、
お話を伺いながら、やはり「あたたかい家」という現実の性能は、
丹念な気密技術、その企業としての努力追究が欠かせないと思います。
さらに木製窓は3重ガラス入りサッシをもう25年以上、
須藤さんは採用している。その性能と美観について、
多くの経験知を蓄積してきている。
その「納め方」についての詳細部分でのノウハウは、興味深いものがあります。
現在は札幌の2社の木製窓メーカーを指定しているそうですが、
他社ではカタチは似せられても水仕舞のディテールでは、というご意見でした。

耐震等級をクリアする意味でも1階に諸室スペースを配置して、
大空間は2階にしています。
ふと「北海道らしい空間美って遠近感、空間の広がり感かも」
と気付く部分がありました。
ワンルーム的な「視線の抜け」がどのように意図されているか、ではないかと。
まさにご馳走そのものの眺望を見ながら、実感しておりました。

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