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朽ちていく街の美〜尾道・猫の細道

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さて年末家族の旅、昨日は倉敷郊外で宿泊し、
目の前の「瀬戸大橋」をわたって四国へ上陸。
わたしは、約40年ぶりの四国上陸であります(笑)。
大学4年の時に、入社を決めた前職場で、当時の社長の四国出張に
「運転手」役を仰せつかって、四国4県をクルマで回った経験があります。
四国でイベント事業を仕掛けていて
それを管理運営する企業として、駆け回った次第。
社長は、なんとわたしの運転席の隣・助手席。
思いっきりあれこれの指示命令が飛んできそうで、やばい(笑)。
それを制するべく
「社長、なにより安全第一で運転しますので、よろしく!」と
スタート前に大声で宣言していました。
「おお、そうだ、頼むぞ」とのお答え。
ちょっと気が重くなるプレッシャーのかかる雰囲気をはじめに一掃した(笑)。
機先を制したことで、その後の運転は気が楽になった。
いまとなっては、ホントに楽しい想い出です。
そんな四国でしたが、まぁ、今回は、高速道路で瀬戸内海沿い西進のみ。
一応、家族全員で和気あいあい、ほとんどが高速道路や
幹線道路なので、カミさんに運転も交代してもらったり。
天気もいいので、たのしいドライブでありました。

で、瀬戸大橋から、今度は「しまなみ海道」を走って
ふたたび中国地方に戻って、尾道での逍遙。
家族のなかでも猫好きな娘のために、
尾道で知り合った園山春二さんの「猫の細道」を歩いた次第。
千光寺のふもと、古い住宅街のなかで、
園山さんが管理を任された旧家数軒を一部改装しながら、
尾道の新スポットをボランティア的に「街づくり」しているのです。
ごらんのような写真の雰囲気なのですが、
きのうは残念ながら、園山さんは不在でした。
氏の作られる「福石猫」を数個、いただいたこともあります。
今回も大喜びしていた娘の土産に、購入させていただいた。
ブログにも以前、書いたことがあります。
こういった旅先の追体験もなかなかに格別ですね。
尾道はわたしの家系伝承でも「福善寺」というはるかな菩提寺がある街。
そんな気持ちが、朽ちゆく街並みへの感情移入を誘ってくる。
朽ちながら、しかし美しくあるということが、本当は意味がある。
そういう尾道の街の奥行きを、てらうことなく創造し実践されている活動に
はるかにリスペクトしております。
広島市での豪雨災害に際してもお寺の境内になだれ込んだ岩に
仏の絵を描いたりされていました。
他人とは思い切れない尾道の街、大好きであります。

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