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南面デッキベランダ

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きのうは榛名山のふもとに建つ、ウッディハウスを取材。
敷地に比較的ゆとりがあるので、真っ正直に真南に大きな開口面を見せた家です。
で、こちら側にはそれぞれデッキやベランダが配されていて
ちょうど伺ったときには、いい天気のもと、洗濯物干しを。
開けられた窓からは、たまたま親戚のこどもさんたちも合わせて5〜6人の
にぎやかな笑い声、歓声が上がっている楽しい雰囲気でした。
こっちは、家を離れて1週間を超えてきたので
そろそろ、子どもの顔でも見たい頃合いでして、なんともかわいらしい・・・。
おっと、脱線。
南面からは明るい陽光が室内に導き入れられますが、
温熱環境的には、いろいろなコントロールを考えなければならない。
冬場にはなるべく室内に無料の暖房エネルギー、
太陽光日射を導入したい。
けれど、夏場は、きびしい低緯度の日本のきびしい日射しは遮り気味にしたい。
そういう役割の一端を果たす装置が、2階ベランダなんですね。
スノコ状の床面が、1階の大開口部に対して適度な角度で
日射をコントロールしてくれる。
冬場には太陽角度が下がってくるので日脚が延びて
室内の奥まで陽光が入ってくる。
一方、夏場の高い日射は、これが庇がわりになってくれる。
こういう工夫が基本的な建築要素で、
しかもこの家では、こちらに面している開口部すべてに
白い、カーテン状のものが見られます。
これは「ハニカムサーモスクリーン」。
これは断熱性に優れたもので、夏の日射を遮り、冬の室内の熱が逃げるのを防ぐ。
室内側からは、ちょうど障子のような風合いがあって
インテリア的に、他の素材とケンカするようにはなっていない。
さらに、日射対策として、
夏場には、葦簀を立てかけようと考えているそうです。
ただし、ことし3月の竣工でしたが、
基本的な断熱性能がQ値1.3レベルであり、夏場も室内温度がそう上昇しなかったので、
そこまでの装置利用の必要性がなかったということです。
太陽光という、わたしたちが得られる基本エネルギーを
どのように建築的に利用したり、遮ったりするか、
今世紀の住宅づくりが、いままさに直面しているテーマ。
いろいろに地域性に配慮しながら、いい暮らし方を見つけていきたいものですね。
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