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自然林の木道メンテナンス

1948

いつも散歩の時にお世話になっている木道。
札幌地下鉄西24丁目駅を下りて、徒歩で札幌円山公園から
円山動物園に至るメイン道路の「裏道」として利用されている。
たいへん素晴らしい杉林の中をフェトンチッドに癒されながら歩くことが出来る。
林間からは円山の自然のままの混淆林が垣間見える。
この地域は、明治の開拓初年の頃、アメリカ北西部から来た
「お雇い外国人」都市計画家たちが起案して、
開拓前の自然林を後世世代のために保護するようにあるがまま、
自然のままに保存してくれた。
さまざまな札幌という土地が育む樹種、様相を教えてくれる。
そういうなかを最小限の遊歩道を造作して歩くことが出来る。
屋根がかかっていない外部露出で、しかもやや湿潤気味な場所。
そういった条件の中で、この木道はあります。

1943

アングルは違うのですが、
こんな雰囲気で使われ続けているのです。
毎朝、その日の土地の匂い、空気の肌ざわりを伝えてくれる。
やはり、そういう「感性装置」である以上、
材質は、腐りやすくメンテナンスが不可欠だとはいえ、
やはり木道であることがふさわしいと思います。
そして、散歩する人が減少するこの時期、
メンテナンスが行われ、不定型な形状に合わせての補修工事が行われる。
設計図に基づいて正確に施工すると言うよりも
自然の起伏、傾斜に会わせて
現場的に判断しながら施工しているに違いない。
わたしにとってもっとも身近な「公共事業」ですね。
たぶん、さまざまな声が、この工事に対して寄せられているかも知れません。
「木道」という選択に対して、
毎年の工事予算計上に対して、論議があるだろうことも想像に難くない。
しかし、わたし、基本的にこの現在の姿勢、
支持したいと、ひそかに思っております。
工事に携わっているみなさん、大いにがんばってください。
よろしくお願いします。

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