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高温重空気と、中温軽空気

1839

日本列島は南北に長い。
シチリア島からストックホルムくらいまで移動しているのでしょう。
宮古島的な住宅が向き合っている問題を聞いたあと、
今度はごく常識的な顕教的断熱重視の世界へ。
北海道の工務店グループ・アース21の定期的な例会出席のため
きのう十勝地方に入りました。
この例会では、いつもたくさんの住宅事例を見学いたします。
8軒の住宅見学した後、
さらにスライド発表での住宅事例も見て、
たっぷり満腹、寒冷地住宅の世界であります。
沖縄では、外気温35度で湿度90%を考えるワケですが、
保湿している水分量がハンパなく、
これは「重たい空気」感の世界と、まさに実感させられます。
一方、北海道十勝は外気温25度以下で、湿度は腫れの場合は40%程度。
ご存知のように、空気中の水分量は気温と密接な関係を持っている。
そして住宅の性能を考えていくときに
室内・壁体内の水分コントロールは南北とも不可欠要件です。
このような様相の十勝の空気は、まさにスーパードライな陽光世界。
汗を掻くというような人間皮膚の蒸散作用はほとんどなく
しかもバス移動では窓を開けて走行すると、
さらに体感気温は低下していく。
札幌から十勝までの移動で途中、もっとも気温が低い占冠周辺では
気温は11℃まで下がっていた。
半袖しか持ってこなかったことを悔やむほどの冷涼感。

この時期のニッポン、
全国的には沖縄でも体感するような蒸暑が一般的。
基本的にはこういった空気感が日本的共通認識では支配的。
しかし十勝でも、蒸暑のかけらのような季節感を惜しむように
「納涼花火」には、20万人もの人出があるのだとか。
なにやら、気候的な冷涼さを大勢が集まることで
人為的に「蒸暑」を感じたいとでも思っているかのようであります(笑)。

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