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200年住宅とオール北海道

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さて、このブログでもいろいろ取り上げてきている
国交省の「200年住宅・超長期住宅」補助金政策。
600数十件の応募に対して、第1回の結果としては40件が認定されました。
新築の分野での提案では、採用率5%ほどという狭き門だったようです。
で、そうしたなかで北海道が公共団体として取り組んだ
「北方型住宅ECO」の採用が、注目されているようです。
やはり住宅性能の日本最先端地域という地域らしさが端的に表れたということでしょうか。
他の地方公共団体でも、「どうして北海道は採用されたのか?」
という声が上がってきているようです。
わたしどものような北海道発で東北関東と、
エリアを徐々に拡大している雑誌からすると、
あらためて北海道が官民挙げて住宅性能向上に心血を注いできた意味が
こういう機会に再確認できた、という思いがしてきます。
いわば「オール北海道」で取り組んできた大きな流れが背景なのですね。
採用に至った経緯は、それこそ国交省や、審査委員のみなさんの考えでしょうから、
発表通りを見るしかありませんが、
そこではやはり多様な工法に対して一律な住宅性能の要件条件で応募したという、
住宅性能に対するスタンダードな取り組みが認められた側面が大きい。
住宅性能のことというと、とくに関東以南地域では
「外断熱でないとダメだ」とか、
「うちの言っている工法でないとダメだ」
というような宣伝工法が大流行しています。
でも今回の採用されたものを見てみると、
そのような考え方の応募はきれいに全滅しています。
ようするに住宅性能の数値条件がしっかり実証されて満たされればいいわけで、
「だからダメ」という他者誹謗による自社宣伝は通用しませんよ、
と断言されたに等しいのではないかと思います。
そういう意味で、北海道が提案した「北方型住宅ECO」では
気密性能や、断熱性能レベルを明確に数字のみで規定しているのです。
そして、そういう条件に自ら自信を持ったビルダーさんたちが
手を挙げて参加したというものなのですね。
このような姿勢というのは、これまでの北海道の取り組みの積み重ねが
大変大きなウェートを占めている部分なのだろうと思います。
この北海道の挑戦が、大きな意味を持ってくるのではないかと思っているところ。
写真は、きのうも触れた「大工学校」でのひとこま。
こちらは窓サッシの納め方詳細手順実演です。
防水を主に、実に様々なノウハウの蓄積が詰まっているプロセスだと感じました。
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び

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