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岩手宮城内陸地震・住宅相談

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きのう宮城県栗原市で、岩手宮城内陸地震の被災住民に対する
はじめての住宅相談会が行われたということです。
宮城県のJIA支部からお知らせをいただきました。
地震などの場合には、建築士のみなさんが業界団体を通して
地震と建物被害について調査活動を行ったりしますが、
同時にこうした活動も取り組まれるわけです。
きのうは初日ということで、地元メディアなどから取材が相当数あったということです。
その報告によると、
被災状況のなまなましい現実が迫ってくるようです。
主な相談内容は
1 改築(建て替え)・改修の助成制度ならびに公庫・民間融資の相談。
2 全壊・半壊認定の中で、改修して住み続ける場合の地盤への不安や改修方法などへの指導願い
3 震災建物から発生した廃材・ガラス・サッシなどの処分先と、その費用について、など。
ということのようです。
まだ、初日ということで、相談件数は5組ということ。
相談は現地を見て話し合うというモノではなく、
あくまでも相談会場に来て、口頭で説明し合う形式が定められているので痛痒感があるとのこと。
まだ、行政の側で助成方法や人的支援がなかなか決定しないなかで、
毎日の生活上のストレスが積もっていく住民のみなさんの気持ちが伝わってきます。
今後、順次、各地域を巡回して相談会が行われるということ。
しかし、3のようなことを読むと、
身に迫ってくるような気がします。
こういう問題についても、地震大国だけれど、まだまだ対応が整っていないのですね。
結局は自力で直すとか、建て替えたい、というように意志を持ったとしても
あとで、地震との因果関係を証明する必要も生じる。
なので、客観的な資料や写真を自分で用意しなければならないということのようです。
そうはいっても、証明根拠として的確なものを作成するのも簡単ではない。
行政の側で支援策が決定するまでの時間ロスが生じて、
そうしたストレスは受忍し続けていなければならないのですね。
初期段階の人命救助から、復興生活支援まで
まだまだ、息の長い道のりが続くのだと思います。
今回の地震は比較的に建物への被害が
その地震規模と比較して少なかったとはいえ、
このようなプロセスはしばらくは継続するのでしょう。
ボランティア活動にがんばっているみなさんにも
本当に頭が下がる思いがした次第です。
<写真はJIA宮城支部からの配信資料より>
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