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キウス周堤墓

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先日、テレビで俵屋宗達の特集をNHKの絵画鑑賞番組でやっていました。
そこで例のオウム真理教事件で、心情的シンパとされていた
中沢新一氏が美術評論家としてなのか、
それとも文化人類学者としてなのか、登場していて
盛んに俵屋宗達論を語っていた。
その話している内容については、やや専門的な偏りを感じたけれど、
おおむね同意できるお話しをされていた。
わたしは、それほどオウム事件には関心がなかったので
この中沢さんという方の名前も、ほとんど記憶がなく
また、どのような論説を展開されていたのかも関心がなかったのですが、
この俵屋宗達番組で、NHKが取り上げているのですから
一定の支持があるとみなされているようですね。
オウム事件以降、明確には社会的に態度を表明されていなかったそうで、
まぁそのあたりは、どうなんだろうとも思いますが、
話自体は納得できたので、
インターネットでつらつらと調べておりました。
まぁ興味が湧いたので、著作を2〜3、ネット購入させていただきました。
すこし、論を聞かせていただきたいと思っています。
というのは、わたしの敬愛する歴史学者である網野善彦さんと
叔父甥の関係だそうで、また学究としても相互に影響を受けていたという
そういった見方があるそうで、大きく興味を持ったという次第。
糸井重里さんやタモリが司会する
「ほぼ日」のイベントに主役として登場するなど、
大きな影響力を持っているという。
まぁ、わたしも自分自身の不勉強ぶりをまざまざと思い知らされます(汗)。
で、その中沢さん、縄文にも注目していて
東京の地形から縄文の痕跡をマッピングして
そこからの人間の意識構造に注目してきているのだとか。
ますます、興味が湧いてきますね(笑)。
ということなんですが、わたしオウムはまったく否定しておりますので
誤解されると困るのですが・・・・。

でもまぁ縄文と言えば、
やはり北海道北東北がその中心ゾーンだと思います。
天気はいいけれど、仕事の合間の休日では、
そうは遠出も出来ない。
ことしの連休、スケジュール的になかなか難しいです。
で、そんなことから近場で未体験の縄文遺跡ゾーンとして
千歳市のキウス周堤墓を見学して来ました。
この春先のシーズンがこの遺跡の見学には最適。
まだ緑が繁茂していなくて、雪がなくなっているというのが
最高の見学条件になっている。
魚介類の骨や貝殻などでサークルを形成し、
そのサークルに土を盛り上げて周堤を作り、
その中の平面に死者を弔う宗教的空間を作っていたのだと言います。
縄文人は、命を奪って食に供した動物たちの骨を
なるべく原型のままにして、貝塚として「葬って」いたのだそうです。
命への豊かな感受性を感じます。
その空間を謹んで感受させていただきました。
縄文への興味、尽きずに深まって参ります。う〜〜む。

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