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さざんかの冬への憧憬

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わたしは北海道で生まれて、札幌で育った人間です。
家系は、本州中国地方に縁があるとはいえ、
やはり自分自身の心象風景のホームは、凍えた雪原の冬にあります。
でも人生の一時期は関東で過ごしていたので
その冬も体感している。
どちらの冬が、と比べるものではないけれど、
冬への叙情は、どちらにも感じている。
そんな人間ですが、やはりこの時期に本州地域に旅するとき
さざんかの乱舞にこころ癒されます。
寒さに外界が凍えているときに
みごとに花の色を見せてくれていて、元気をくれる
このさざんかに、深く憧憬の念を覚える次第です。
写真は広島県で見掛けたさざんかですが、
芝生は枯れつくし、さらに霜が降っているというのに、
可憐に緑と赤の色合いを見せてくれている。
その凜とした姿に、ひきつけられます。

さて、新しい年も1月半ばを通り過ぎ
仕事がどんどん動き始めてきています。
あちこちと活発に移動、出張するいつもの忙しさに戻っています。
二日間ほど、青森を往復する出張に出ていました。
天気が比較的に良かったので
新しくしたクルマの走行ぶりの確認も含めて函館までは
汽車を使わずに往復しました。
北海道とは湿度の違う雪景色もまた、いい。
一方で、きのうの帰りには、長万部付近高速道路では
ホワイトアウトのブリザードの雪景色もふたたび遭遇。
前方約50mくらいのクルマのテールランプも見えなくなる状況。
慣れない車内で忙しく前面ガラスの霜取りスイッチを確認したりするのですが
そのほんの一瞬でも気が抜けないような厳しい冬。
まことに男性的で、凶暴な冬が顔を見せてくる。
しかし、そこを抜けてからは
やさしい雪原のなかを疾走するようなここちよさもある。
日本人の花鳥風月、ほんとうにビッグバンしていることを
強く実感させられます(笑)。

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